片山憲太郎著 「紅 Kure-nai」

読み終えた。



時刻は午前2時。午後9時過ぎから読み始めたので、正味4時間というところか。

小説に没頭したのは久々の出来事だ。

読みごたえもあり、読み終えた事に満足感を得、また素直に面白かったと言える作品だ。



片山憲太郎著 「紅 Kure-nai」
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
それが今回読んだ小説の名前だ。



最近小説をあまり手に取っておらず、何か読みたいと思って書店をめぐっていた。

私はお硬い有名小説も嫌いではないが、SFやファンタジーから小説に入って行った人間なので、どちらかというとライトノベル系が好きである。テンポの良い文章に、ちょっと笑いの吹き出る内容。たまにはシリアスに考えさせられるものまで、気軽に楽しめるものが好きだ。



 近頃小説をいまいち読む気になれなかったのは、ライトノベルがブームになり内容の薄い小説が急増した。

小説が増えることは好ましいことだ。

特に、「漫画よりも小説の方が面白い!」と豪語して憚らない私にとっては。

当然いいモノばかりでなく玉石入交っているわけだが・・・・

しかし、軽すぎるテンポと理不尽な内容が氾濫し、数年前まで新鮮に読んでいたものでも、薄い内容に嫌気がさしていたのである。

プラス表紙の絵も原因であろう。特に感じていることだが、最近の文庫系の表紙の絵が萌系になっており、狙い過ぎが否めない。ちょっと露出の高い衣裳でぷにぷにと可愛い女の子の絵が、ででん!と飾られており、タイトルもややすればこれは18禁ものか!?と誤解を受けてしまいそうなものもある。そういうものは大抵中身も不合理モノがおおいのだが。

私は、決して可愛い絵が嫌いではない。否、むしろ好きだ。

が、それだけだ。



昔読んで大好きだった小説が文庫で再版され、その時には抱いていたイメージとは掛け離れたカバーイラストだった時にはショックを受けたものである。

おいおい、田中芳樹の本まで萌系なのかよ!!と。

綺麗でカッコいいイメージが、ぷにぷに萌系になってしまった。



そういった絵が氾濫してしまった今では、薄い本の多さも相まって、より内容の軽薄さを際立たせているように感じるのだ。

本の厚さは最低でも1.5cm程度は欲しい。
そういうわけで、最近は小説を手に取ることが少なくなってしまった。



今の私の本を手に取る基準と言えば、まず本の厚さと面白いかな?とおもえるあらすじ。+挿絵となっている。



 そんな中、この本を選んだのは、まぁまぁ合格点の本の厚さと、適度なイラスト。それと、めくって見た時の中の黒さである。内容の薄い本は文章表現が乏しく改行が多用してあって、ぱらぱらめくった時に文章が白い。その点この本は合格点であった。

 この作品はアニメ化されている。アニメ自体は見た事もなくこの小説のあらすじの”あ”の字もしらないが、知人が面白いと言っていたのも、購入の後押をしている。



 文章は情景や心理の文章表現がかゆい所に手に届くというか、細かいところまで記述してあり、状況を想像するのが容易で素直に読み進めることができた。

謎めいた言葉が散り巡らせてあり、その次は?と期待しながらついついページをめくってしまう。

王道と言えば王道のストーリーだが、それだけに良い方向に行く期待を持って読み進めることができる。

難点を言えば、主要登場人物が主人公意外みな女というのは、もうこれは時代なのだろうか・・?

 西尾維新著の「戯言シリーズ」とオーバーラップしてしまうのは設定の共通点が多いからだろう。ただ、こちらの方が理解はしやすい話であるが(笑)



 新しいものに手を伸ばすつもりで手に取って見た本であるが、十分満足させてくれる小説だった。

このシリーズは続巻が出ているので、是非続きを読んでみたいものだ。



こうやって、私の寝る時間は削られていくのである。



紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

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